みなさんは「目覚めたら屋外だった」なんてことはありますか?
突然にすみません。
コピでございます。
お読み頂き、有難うございます。
目が覚めたら、見知らぬ広場・・・しかも土管の上でした。
広場の周りの家に違和感を覚えます。
懐かしい感じ、とでも言いましょうか。
今日はそんな話です。
広場と言うか空き地ですかね。
土管は下に2つ、上に1つの合計3つが積まれていました。
うまく表現出来ませんが、戦国時代の毛利家の家紋みたいな感じです。
その土管の上に、僕は寝ていました。
少年たちの声で目が覚めました。
小学4年生くらいの子どもたちが野球をやっています。
体と声の大きい子がリーダーのようです。
よく見ると仲間に入れていない子が2人いました。
2人というか、1人と1体です。
1人は細身でメガネをかけています。
もう1人(1体)は、ご当地キャラのようです。
僕はキャラクターに疎いので名前が分かりません。
「高崎青だるま君」と推測します。
丸くって青くて狸のような感じです。
僕は空き地を出ました。
町を歩くと瓦屋根の家が沢山ありました。
レトロな街並みが続きます。
走る車も古い感じです。
人はこれを『ノスタルジック』と呼ぶのでしょう。
大きな街に出てきました。
どうやら道路を通行止めにしているようです。
大通りに人が溢れます。
カップヌードルを歩きながら食べている人が多数いました。
行儀が悪いです。
派手な服装を着て踊っているグループがいました。
タケノコがどうのこうの、って言っています。
この原宿に似た街では、こういうモノが流行っているのですね。
歩き疲れたので休むことにします。
喫茶店に入りました。
ちょっと驚きました。
なんとテーブルがゲーム機になっています。
他の席を見ると、100円玉を積んでいる人がいました。
ゲームセンターと喫茶店のコラボなのでしょう。
プレイの様子を見てみました。
単純なシューティングゲームです。
敵にミサイルを撃ち込めば良いのに、プレーヤーは動きません。
「名古屋・・・」
名古屋に関連した攻略法があるようです。
僕もその技を身に付けようと手持ちのお金を全て使ってしまいました。
喫茶店を出て何気なくズボンのお尻のポケットに手を入れてみました。
1枚のカードが入っていました。
オレンジカードでなく、テレホンカードのようです。
裏に細い銀色のテープが貼られています。
これは何でしょうか?🤔
とりあえず、久しぶりに実家へ電話しようとしました。
タバコ屋さんの公衆電話を借りようとしたら、10円玉専用の電話でした。
どの公衆電話もボタン式ではなく丸いダイヤルでカードが使えません。
実家への電話は諦めます。
空が暗くなってきました。
雨雲です。
にわか雨に降られ、服が濡れてしまいました。
僕が泣きそうな顔で佇んでいると一人の女性が声を掛けてきました。
主婦の方でした。
「困った時はお互いさま」
そう言って家に招いてくれました。
「服が乾くまで主人のを着てね」
和服(ゆかた?)を渡されました。
僕の服が洗濯機に入れられそうになったので慌てて止めました。
「時間が無いので洗濯は結構です!」
自分に時間があるのか無いのか分かりませんでしたがあまりご迷惑をお掛けする訳にはいきません。
「じゃあ、脱水だけ」
そう女性が言うと、洗濯機の右側の小さいふたを開けました。
つまみを回すとガタガタガタと大きな音が始まります。
程なくして音が止まりました。
服はだいぶ乾いていました。
「ただいま~」
大きな声が聞こえます。
「ママ、その人は?」
その声の主を見て驚きました。
広場にいたメガネの少年でした。
母親もメガネを掛けていて瓜二つです。
この町の人間じゃないことを母親とその子に話してみました。
すると、青色の狸なら解決出来る!と言います。
10分後、高崎青だるま君がどら焼きを食べながら帰ってきました。
言われるがまま少年の部屋に行き、学習机の引き出しを開ける・・・
目が覚めた。
いつもの見慣れた天井だった。
あれは実際の出来事だったのか、夢だったのか。
窓から外を見てみる。
雨雲の間から光が射していた。