コピの部屋

好きなもの・人に対しての想ひを語ってみます。お子様ランチ記事を目指します!

賃料減額の助けを求めるのであれば普段の振る舞いが大切です

 

去年とは全く別の場所に住んでいるような感覚です。
平時では無い現状です。
他人の言動・行動・判断にイライラしておりました。
「新型コロナウイルス(COVID-19)」の件ですが・・・。


あれがおかしい、これがおかしい、という議論の中に「みんな仲良くしようよ!」と言ってくる とりあえず平和主義者 の人がいます。
そういう人達に僕は、「もっと真剣に考えてくれよ!」と怒りの感情を持っていました。
全く関係の無い所に矛先を向けておりました。
どうかしておりましたね・・・。
世の中には、とりあえず平和主義者が絶対に必要だと感じています。
だから、綾瀬はるかさん的平和人を大切にしようと思ったのでした。

 

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心のテンポは16ビート、コピでございます。
お読み頂き、有難うございます。
世の綾瀬マインドの方、お世話になっております。

 

本日の記事は、平時ではない時(緊急事態)に助けを求めるのであれば、普段の振る舞いが大切である、という店舗の話です。

 

先日、ご相談を受けたので、そのことを書きます。
お悩み元の方は、自社ビルをお持ちで、1階を店舗で貸しています。
店舗は居酒屋系の飲食店です。チェーン店ではありません。
東京都内にありますから、コロナの影響をもろに受けています。
その飲食店経営者から手紙が届き、僕に相談が来た、という訳です。
手紙の内容を要約、箇条書きにしてみます。

 

小池都知事からコロナによる外出自粛要請の影響で売り上げが落ちた
直近の売り上げが、昨年比で70%ダウンした
店舗運営継続が厳しい
アルバイトは時間短縮で働いてもらっている
取り引き業者と仕入れ値交渉を重ねている
やれることは精一杯やった

この困難を乗り越え、長期営業したいと考えている
賃料の減額をお願いしたい
ウイルス問題が解決するまで減額して欲しい
オーナーの可能な範囲で検討して欲しい
希望賃料は売上ダウン比率を採用し70%減で

 

手紙には、「失礼は承知」とか「心苦しい」と書いてあるものの、一方的に手紙を送りつけてきました。
凄いですね。

 

ざっくり表すと「賃料30万円のところを9万円にしてぇ~」と言っているのです。

絶句

 

10秒後、疑問点が、大分県の温泉のように湧いてきます。
※大分県が源泉総数ナンバーワン

 

でも、感情のまま言ってしまうと、ただの文句になってしまうので、論理的に考えましょう。
冷静さは大事です。

 

まず、コロナウイルスの影響を受けている店舗はそちらだけですか?と伺いたいです。
東京都内に8万くらいあるようです。飲食店。
自分の店だけ可哀想・・・と、なぜ思えるのでしょうか?

 

売り上げが落ちているのは分かりました。
その下がった分をなぜオーナーが補填しなければならないのでしょうか。
オーナーに非があるのでしょうか?
駅前の好立地にある箱を貸してもらっている立場ですよね。
そのような意識があるのでしょうかね。

 

取引先との仕入れ値交渉って、応じてくれる業者はいるのでしょうか?
本当に交渉しているのでしょうか?
「あそこの店は潰れそうだから卸すの止めよう」と思われないですか?
値下げ交渉がやれることの「精一杯」なのですね。

 

今までの言い分、納得できなくても、理解はできます。
かなり、心の譲歩をしてますけど・・・。

 

ただし!

70%ってなに?

 

僕の許せないのは、もっともらしい数字を並べて煙に巻く、このやり方です。
ピンと来ない方は、詐欺師に騙されてしまう可能性があるので要注意です。

 

直近と昨年の売り上げを比べてますね。
それを持ち出す理由は「ダウン率が大きいから」です。
1年間の月の売り上げを提示することも出来ますし、過去5年の同月比を出しても良いでしょうね。
なぜ、その1つの差だけを持ち出すのでしょうかね。

 

もっと分からないのが、売り上げが70%落ちたから賃料を70%下げる、の根拠です。
毎月、賃料に対する10倍の売り上げが絶対です!というのなら理解出来ます。
結果的に賃料を考えたとしても、賃料と売り上げが同じ比率でなければならない、と考えたことがありません。
すごく斬新ですね。

ここは普通、金額でしょう。
「昨年に比べて売り上げが20万円落ちたので、賃料を10万円にしてぇ」なら分かります。
下げるかどうかは別にして・・・。
70%って何でしょうね。

 

オーナーと、この70%の話をしました。
理由が分かりました。
5年前に店の売り上げが落ちて、3か月間賃料を15万円免除してあげたことがあるそうです。

 

きっと、同じように減額のお願いをすると「前にやったろ」と言われるので、違う手法(のつもり)のアプローチなのでしょうね。

 

僕にも、自営業の知人がいますから、大変なのはすごく分かりますし、助けたいと思います。
今回の件も、借主からオーナーへの感謝の気持ちが伝わってくれば「少し応じてあげればどうでしょうか」と言うでしょう。

 

「全世界の人間が私のお店の営業を望んでいる」みたいな口ぶり、オーナーはお金に困っていないだろうという勝手な推測、根拠のない数字の羅列を前に、僕は首をひねります。
オーナーは、あくまで、借主が思うウイルス問題の解決日まで、30万円の価値がある店舗を10万円以下で貸し続けなければなりません。
「コピ君、どう思う?」
「私感なので聞き流して欲しいのですが、その店舗を20万円で借りたい企業はたくさんあると思いますよ」

 

商売には、恩義と誠実さが必要だと思います。
日頃から感謝をして、お願いする時は誠意をもって、正直にお伝えした方が良いと思います。
手紙を出すのなら、「ウイルスの影響でお会い出来ませんが、お電話よろしいでしょうか?」とワンクッションおきましょう。
決して、自分勝手な要望に終始しないように・・・。

 

(※4月5日記事作成現在)
国の補償がどうなるか分からない今、お店の経営者からオーナーへのお願いが増えると思います。
初動が大事ですので、くれぐれも心証を悪くされないようにご注意ください。

 

本日は、以上です。
そういえば、ある政治家がその昔「今は痛みに耐えろ」と言いましたが、ず~っと耐え続けている気がします。
お読み頂き、有難うございました。