将棋アマ四段で宅建士の男、コピでございます。
お読み頂き、有難うございます。
おじいちゃんは言いました。
「自慢できるものは、何でもしとけ！」と。
本日は、将棋アマ四段の宅建士で、芸能人そっくりさんアプリで「お前は福士蒼汰だ！」と言われてしまった甘いマスクの私、コピがアマ甘でお送りします。
２０２０年４月１日に、民法改正があります。
不動産関係で影響があるのが『連帯保証人』です。
賃貸のお部屋を借りる時に必要となる（場合もある）、連帯保証人ですが、何がどう変わるんでしょうか？
なんか・・・今日は・・・真面目な記事です。
友達が雑学を言ってるなぁ～くらいの気持ちで読んでください。
そもそも連帯保証人とは何ぞや？
漫画・アニメ・映画の『カイジ』は、借金まみれです。
原因は、知人の借金の保証人になったからです。
知人が逃げてしまい、カイジが肩代わりすることになりました。
保証人には、種類があります。
ただの保証人と連帯保証人です。
違いは『連帯』が付いているだけですが、全くの別物です。
連帯保証人は、“債務者とほぼ一緒”と言えます。
債権者（例えば金貸し）が保証人の所へやってきて、Ａ君（金を借りた人）が払わないから、あんたが払ってくれ！と言ったとします。
ただの保証人であれば、「イヤイヤ。Ａ君の所に行ってくれよ」と言うことが出来ます。
また、債権者に対して「Ａ君はこのような資産を持ってるから、そこを押さえて」と言えます。
更には、保証人が複数いる場合に、頭割り出来ます。保証人が３人いる場合、借金の１／３を払えば、保証人終了です。
そんなの当たり前じゃん！と思ってしまいそうですが、連帯の場合、そうはいきません。
「Ａが逃げたから、代わりにお前が払え！」と言われれば、払わざるを得ません。
「Ａ君に言って」「Ａ君には貯金がある」「連帯保証人が１０人いるから１０％のみ払うよ」が、通用しません。
連帯保証人になるリスクは、かなり大きいのです。
連帯保証人って、大変じゃない？
そう！
連帯保証人は、大変なのです。
何が大変って、今の制度だと、いくらの保証をしているのか分からないからです。
Ａ君の借金には利子があります。
※ただし、ヤミ金の暴利以外の借金＋利子は、意外と計算しやすい
賃貸物件ならどうでしょうか？
「連帯保証人になりま～す！」なんて気楽に言ったものの、突如、請求がきたりします。
家賃の支払いが半年間滞っているので、払ってくださいな。
「え？こんな高額になる前に早く言ってください！」が通用しません。
借主と連帯保証人は、同じ扱いです。
借主が払うべきモノは、連帯保証人が払うべきモノでもあるのです。
借金に加えられた利子とか、滞納した数か月分の賃料とか、何で払わないといけないのぉ
そこで、民法の改正です
連帯保証人が、何でもかんでも保証するのは酷でしょう。
だから、上限を設けました。
『極度額』と言います。
最初の契約の際に、確定した保証の額を決めなければならなくなりました。
今の契約書には、保証する額の記載がありません。
４月以降は、極度額の定めが無ければ、保証契約が無効になります。
また、月額賃料の１２か月分のような表記では不十分という見解があります。
賃料が月１０万円なら、１２０万円という表記にしろ！という事です。
賃貸の保証人で困るのが、借主の支払い状況が把握出来ないことです。
大家さんは、借主に滞納家賃の請求をするが、支払う目途が立たないので、保証人に話がくるパターンが多いです。
「もう、３か月も滞納されたから、保証人へ請求」となるのでしょう。
まとめて請求されても困りますね。
ですから、債権者（賃貸の場合、大家さんか管理会社）に情報提供を求めることが出来ます。
保証人も支払い状況を把握できるようになります。
更新すると、極度額はリセットされる？
滞納賃料を連帯保証人が肩代わりしたとします。
賃貸契約は２年間が一般的で、その都度、更新手続きがあります。
最初の契約期間中に、保証人が支払った金額は、更新後の極度額に反映しないのでしょうか？
最初に定めた極度額は、その契約が続く間は引き継がれます。
という事は、更新に関係無く、極度額は縮減されます。
極度額が１００万円の場合、保証人が借主の代わりに５０万円を払い、更新後も保証人を続ける時は、残り５０万円を保証すれば良いのです。
貸主側から見れば、５０万円しか保証してくれない人をそのまま保証人にして良いのか？悩ましいところです。
今後、どうなるの？
賃貸契約には、保証人に代わる保証会社なるものがあります。
費用が発生しますが、保証人の代わりに借主を保証する会社です。
人的保証が不要になるケースです。
その保証会社の費用は、部屋を借りる人が払うことになるでしょう。
今までは、親が連帯保証人になることが多く、身元がしっかりした人であれば、保証会社への加入は必要ありませんでした。
今後の賃貸契約は、保証会社への加入が必須になるかも知れませんね。
この法律の問題点に気付いてしまった
保証会社の加入が必須となった場合、保証会社の審査に落ちた人は、部屋を借りられないことになるでしょう。
例えば、ご高齢の方。
息子さんや甥っ子さんなどに、保証人になってもらうことが多いです。
今後は、それが通用せず、ご本人の返済能力で判断されます。
保証会社も焦げ付きは避けたいので、しっかり審査しますね。
保証会社の審査が通らない場合は、契約することが出来ません。
部屋を借りられるかは保証会社次第。
もっと言えば、大家さん（管理会社）が使っている保証会社の判断次第となります。
そういう時代が訪れようとしています。
住める部屋が無く、路頭に迷う高齢者が続出するかも・・・。
まとめ
本日は、民法改正により影響があるであろう連帯保証人についてお伝えしました。
法律についてのお話なので、詳細は弁護士さんや関連する官庁に聞いて頂ければと存じます。
保証人に対しては、非常に良い法律になっていると思います。
ただ、新規の契約をするにあたり、連帯保証人になりたがらない人が続出し、契約件数が少なくなって、経済が回らない・・・なんてこともあるかも。
今後に注目しましょう。
ちょっと、今日の記事は真面目過ぎましたかねぇ。
じゃあ、謎かけで終わりま～す。
悪質なヤミ金業者の取り立て
と掛けまして
将棋
と解きます
その心は
・・・
あの手この手で迫ってきます
本日は、以上でございます。
お読み頂き、有難うございました。
※ ちなみにオープニングの写真は海上自衛隊（カイジ）の飛行機
