コピでございます。
お読み頂き、有難うございます。
先日、このような記事を投稿しました。
ある国のウイルス対策が遅いのは「老後給金制度」を破綻させない為、というお話でした。
完全なるフィクションです。
短編小説的な話が始まるぜ!などと言ってしまうと、読む人に構えられてしまうので、いきなり始まって、パッと終わる形にしました。
また、内容の説明を入れてしまうと、政治批判や風刺の感じだけが残ってしまうので、控えさせて頂きました。
この物語で出てくる首相ですが、自分で判断が出来ない人です。
決めているのは、周りの、日本で言う「官僚」です。
登場する首相は、不器用でカワイイ設定です。
総理の論理
独りよがり
みんなそっぽ向いてロンリー
叫ぶよアイムソーリー
などと、ラップで称えたいくらいです。
あれ?総理と言ってしまった。
忘れてください。
前回の物語は、現在と9年後という構成でお送りしました。
本日は、現在の1年半後くらいの話です。
あっ!
もちろん、このお話はフィクションです。
実在の人物や団体などとは関係ありませんよ。
ではでは・・・始まります。
🌎🌎🌎
我が国は、四方を海に囲まれた、大小約7000の島からなる「島国」です。
特徴は、医療が充実しているおかげで、みな長生きということ。
この国に生まれてきて良かったと、心から思っています。
・・・いや、思っていました。
新型のウイルスが、この国で猛威を振るい始めて、2年が経ちました。
薬が開発されたけど、ウイルスが変異して抑え込めないよ。
結婚して、今日で4年になるの。
そろそろ子どもと、思うけど怖くって。
やっぱり、この国は、初動を間違えてしまったのだろうね。
隣の国とは雲泥の差だよ。
新しい首相の「警急時宣言」は意味が無かったよ。
父さんの言う通りだった。
指示待ち姿勢の国民に、マッチしなかったの。
結局、宣言して半年後に「完全自己責任宣言」だよ。
父さんは知っているかな。
自粛要請にも限界が来て、一転、普通の生活を送りなさいって。
中途半端な要請で営業が出来ない店舗が増えて、みんな生活が出来なくて、命を絶つ人が増えたの。
不景気とウイルスの脅威に晒されて、まともではいられないわ。
当時ね、国民はウイルス検査を求めてデモを起こしたの。
検査をして陽性だった場合に、医療施設に入らなければならない。
その数が足りなかったから、検査数を極力減らしていたのに・・・。
医療崩壊をおこしたわ。
この国の政府には、危機管理のプロがいなかった。
きっと、首都直下地震が起こっても、何も出来ないでしょうね。
みんな自分の責任で生きなければならないの。
子どもを作るかどうかも自己責任。
少子化は止まらないと思うよ。
全て、前の我が儘な首相のせいよ。
父さんの考えた通りに進めれば、この国の多くの人達を救えたのに、悔しい。
父さんはいつもこの国の進むべき道を話してくれた。
なんで命を絶たないといけなかったのだろう。
父さんは私の誇りです。
誰が何と言おうと。
会計省の事務方トップ、会計長だったお父さん。
あなたの子どもに生まれてよかった。
天国から見守っていてください。
この話はフィクションです。
実在の人物や団体などとは関係ありません。