浴室に入る
いつもの風景
鏡の下に棚がある
左からシャンプー、コンディショナー、ボディソープ
順番は変えない
目をつむっていても間違わぬように
まぁ 目を開けて確認すれば済むことだが
一番右のボディソープのボトル
頭をプッシュしたのに出が悪い
恐らくもうすぐ無くなるのだろう
「この間、入れたばかりじゃないのか?」
そうボトルに問うてみる
返事がない
まぁ いつ入れたのか定かじゃないが
買ったボトルはそのままに詰め替え用が売っている
とてもありがたいシステム
僕は用意周到な男
完全に無くなる前に補充したい性格
詰め替え用を全て注いだら泡が溢れ出る
ボトルの中の残量を見誤ったようだ
まぁ 我慢できずに入れた僕が悪いのだが
詰め替え用に『2倍サイズ』があった
2回詰め替えられる量である
キャップを閉じると保存が可能
好きな量だけボトルに入れれば良い
面倒臭いが3回に分けてボトルに詰める
泡が溢れ出ないように
まぁ 僕は用意周到な男だから
今度はシャンプーボトルの残量が心もとない
コンディショナーの減りは意外と遅い
なぜシャンプーが減るのか
なぜボディソープが減るのか
まぁ 僕が使うからだろう
シャンプーなんてボディソープなんて
使わなきゃイイ
だけどそれは無理だ
僕は生きている
生きている限り皮膚は汚れ続ける
生きている限り臭いは気になる
外したボトルのチューブ内にドロドロした液体が残っている
詰め替え時はヘッドを真下に液が出ないよう注意をする
詰め替えは面倒くさい
詰め替えが面倒臭い
詰め替え用は意外とお高い
新品ボトルを買うのと大差ない
お金がかかる
お金がかかる
僕は生きる
今日を生きる
生きるって・・・お金がかかるなぁ