勝負の世界に身を置く人がいる・・・
色々な競技・スポーツがある中、今日は将棋に注目してみますよ。
なぜか?
僕が将棋好きだからです🤪
指す※のも好きだし、見るのも好きです。
※将棋は指すで囲碁は打つです
でも、将棋って地味じゃないですか?
若い女性が趣味にしているイメージは無いですねぇ。
みんなで指しましょ!と言ってみても、駒の動かし方から覚えるのってしんどいです。よ~く、分かります。
今日は棋士の名言を紹介して、少しでも将棋に興味を持って貰おうという趣向ですよ。
プロの将棋の世界に少し触れます。
例えば、山田六段のように、◯段で呼びますね。この段位、棋士の今現在の強さと、関係しません。
高橋八段と阿部四段が戦ったら、必ず高橋さんが勝つとは限りません。
勝負事だからという話ではなく、昇段規定で長くプロ生活を続けていれば、ある程度の段位までいけるからです。(負けが多ければ引退もあります)
55歳の八段と25歳の四段の対局!ってよくあることです。
若い方が頭の回転が速く、研究も沢山できるし、体力もあり有利なんですよね。
将棋のプロ棋士は四段以上の人を指します。※この指すは将棋の指すと掛けてる訳じゃないです
四段~九段までありタイトルを持っていれば、竜王とか名人などで呼ばれます。
三段から下は6級まで奨励会という組織に属しています。プロの養成機関です。
ちなみに、アマチュア四段と奨励会の6級は、奨励会員の方が強いと思います。アマとプロは段位が統一されていませんので・・・。
奨励会に入るのは、小・中学生です。
満21歳になるまでに初段、26歳までにプロ(四段)にならないと退会(プロ断念)になってしまうので、なるべく若い段階で奨励会に入ります。
ただ、その奨励会に入ること自体が大変なのです。
各都道府県で一番強い小学生でも奨励会に入れるかどうか?というレベルです。
簡単に言えば、天才しか奨励会に入れません。
天才同士が戦って半年に2名のみがプロになれます。
本当に狭き門です。
いかにプロ棋士って凄いか、ご理解頂けましたでしょうか。
そして、プロになった後も酷だと思うことがありますよ。
「感想戦」です。
対局終了後に初手から終局まで(又は一部)を再現し、対局中の着手の善悪やその局面における最善手などを検討します。
必ず行います。
当たり前ですけど戦いに負けた人間がいて、その敗者が対局直後に自分の悪かった手(悪かった考え)を自らさらさなければなりません。
長時間の対局で朝方に対局が終わっても感想戦は行われます。
☆★☆★☆
そんな厳しい世界に身を置く勝負師の言葉には、人生のヒントが隠れています。
すぐに名言をご紹介したいのですが、少々お待ちください。
みなさんは将棋の棋士名をご存知ですか?
恥ずかしながら僕は本格的に将棋を始めた時、羽生善治さんと米長邦雄さんしか知りませんでした。
米長さんは、僕が初めて読んだ古い将棋の入門書で知りました。
みなさんはどうでしょう?
最近は藤井聡太君が注目されていて、師匠の杉本さんがテレビに出ていますね。
でも、現役のプロ棋士は160名程度いるんですよ。
そう考えると、知らない棋士が多いのではないでしょうか?
将棋と言えば、羽生さん。
将棋界で一番有名な人物と言っても過言ではないでしょう。
羽生さんの名言は沢山ありますが、ここはコピの部屋です。
有名な人は、あえてずらします。
本日は、5人の棋士の名言をご紹介したいと思います。
羽生世代と呼ばれる人たちがいます。
呼ぶ側の勝手で一括りにされる棋士は悔しい思いをしていると考えます。
その『羽生世代』の棋士の言葉から、まず紹介したいと思います。
森内俊之
小学生時代から羽生さんのライバルであった森内さん。一番羽生さんと比べられた人物かも知れません。
同じ年の羽生さんが次々とタイトルを獲得し、前人未到のタイトル完全制覇(当時)を成し遂げます。
ライバルの背中が遠くへ行ってしまいますが腐らず自分の道を着実に歩んでいきます。
2002年に念願の初タイトル・名人位を獲得すると、通算5期獲得すると得られる称号・永世名人を羽生さんより先に得ます。
森内さんのおすすめ名言はこちら・・・
将棋を100とすれば、普通の棋士が理解しているのは7か8くらい。それに対して羽生さんは9か10は理解している。これは凄い差なのです。
将棋の奥深さ、自分や他の棋士とライバル羽生さんを表した言葉です。
人生で自分を高めてくれるライバルは必要だ!と考えさせられます。
ちなみに森内さんの趣味は、クイズ、チェス、麻雀、マジック、スポーツ観戦です。
なんと『アタック25』に出演したことがあります。
トランプもお好きと聞きました。全てのカードの行き場を覚えるので、あまり負けないそうです。
佐藤康光
現在、将棋連盟会長の康光さんも羽生世代の一人です。
奨励会二段の頃、島さん(プロ棋士)主宰の研究会に、先程の森内さんと共に参加し、腕を磨きました。
若手時代から「緻密流」と称される読みの深さで知られおり「1秒間に1億と3手読む」と形容されていました。
当時、消費税3%が導入されたから、洒落で+3手なのだと思います。
康光さんのおすすめ名言はこちら・・・
前に進むことだけが決断の良さではない。
将棋は王将を取るゲームですから攻撃に目が行きがちです。
でも、時には守ることも考えなくてはなりません。
更には立ち止まることだって必要だと思います。
がむしゃらに前に進むことの危険性を表した言葉だと僕は解釈しました。
ちなみに、康光さんの特技はバイオリンで趣味はゴルフです。
パンの時でも必ず食べるほどの納豆好きで納豆をデザートだと思っているらしいです。
また、奥様が特製ドリンクを作って対局時に持たせてくれます。
木村一基
羽生世代よりは、少しだけ下の世代です。
棋風は受けが非常に得意で、相手の攻撃の芽を全て潰していきます。
故に「千駄ヶ谷の受け師」という異名がついています。
※千駄ヶ谷は東京将棋会館がある場所
木村さんの将棋解説は、丁寧で分かりやすく、たまに毒舌を交え面白くしてくれます。
サービス精神旺盛な人なのです。
タイトル戦に6度挑戦しますが、ことごとく敗れます。
2019年に念願のタイトル(王位)を46歳と3か月で初獲得し、前記録を8歳以上更新する初タイトル獲得の最年長記録となりました😄
木村さんのおすすめ名言はこちら・・・
負けと知りつつ、目を覆うような手を指して頑張ることは結構辛く、抵抗がある。でも、その気持ちをなくしてしまったら、きっと坂道を転げ落ちるかのように、転落していくんだろう。
タイトル戦の敗戦後、木村さんの悔し涙を何度も見ました。
その時の心境をこの言葉が表しているのだと思います。
人生でも分かれ道があった時、楽な方へと流れてしまうところをしっかり踏ん張らなければならないと考えさせられます。
ちなみに、木村さんの趣味は昼寝です。あと、お酒が好きです。
同じ年で親友の行方八段もお酒が好きですが、結婚してから飲む量が減りました。
以前、木村さんがタイトル戦で敗れて、行方(なめかた)さんに言った一言も心にくるものがあります。
「なめちゃん、俺弱かった?」
瀬川晶司
羽生さんと同じ年に生まれた、少し変わった方を紹介します。
瀬川さんは26歳の時に奨励会を退会しました。年齢制限で、です。
神奈川大学法学部(二部)に入学・卒業して、NECの関連会社に勤めます。
二度と将棋を指さないつもりだったものの、自由に伸び伸び指す喜びを思い出してアマチュア戦に出場します。
サラリーマン生活を送る傍らNEC将棋部に所属していました。
アマチュアのタイトルを獲りプロ棋戦への出場資格を得て、プロ棋士相手に勝率7割ととんでもない成績を上げます。
最強アマチュアのプロ編入試験が決まって見事にそのチャンスを掴み、プロになりました。瀬川さん、35歳です。
瀬川さんのおすすめ名言はこちら・・・
「努力は裏切らない」という言葉があるけれど、これは真実だ。ただし「長い目で見ると」という一言が言葉の裏に潜んでいることを知っておかねばならない。
瀬川さんだから言える言葉だと思います。
プロ棋士になるまでとても長い道のりでした。
人生ではすぐに結果を求めてしまいがちですが、継続することが大切であると気付かされる良い言葉です。
ちなみに、瀬川さんは安室奈美恵さんの大ファンです。
中学時代、将棋部に入部を希望しましたが強すぎることを理由に断られ仕方なく囲碁部で3年間過ごしました。
『泣き虫しょったんの奇跡』という自伝小説は、松田龍平さん主演で映画化もされています。
丸田祐三
最後は、僕の一番好きな名言です。
丸田さんは、1919年(大正8年)生まれなので、存じ上げません。
名人を1期獲得し、将棋連盟会長にもなられているようです。
丸田さんのおすすめ名言はこちら・・・
物事を決める時は、決めた人が得をしないこと、むしろ損になる事を心がける事が大切だ。
公平を保つには自分をまず消すべきである、と僕は解釈します。
丸田さんは長い期間、将棋連盟の運営に携わり、棋士たちは厚い信頼を寄せていたようです。
人をまとめていくには、このような意識を持つ必要があるのでしょう。
いかがでしたでしょうか?
将棋界を分かり易く表現をしようと心掛けたため、実際とは若干違った部分があるかも知れません。
今回は、棋士たちの名言にご注目頂きたいと思います。
ちなみに、写真の盤と駒などは僕が所有しているものです。
総額で原チャリが買えるくらいです。
一応、所有している将棋グッズの過去記事があります😅
本日はお読み頂き、有難うございました。