映画『フェイス/オフ』を観たことがある男、コピでございます。
お読み頂き、有難うございます。
世の奥様方は、旦那さんが急に優しくなったら別の人間が整形していることを疑った方がいいですね🤭
本題で~す。
『ドア・イン・ザ・フェイス』という交渉テクニックがあります。
今、500円が必要な人がいるとします。
「500円ください!」と言っても、くれる人は(基本的に)いないでしょう。
ですから、まず相手に「100万円ください!」と言います。
もちろん相手は拒絶します。
「スミマセン。では10万円お願いします」と粘ります。
相手はやっぱり拒絶します。
「1000円が必要なんです!どうかお願いします!」と言います。
相手に100万円は無理だけど、1000円くらいなら・・・という気持ちが芽生えます。
本人は、元々500円あれば良いので、大成功です。
その1000円も「自分の為」じゃなく、「他人の為」だと相手は受け入れ易いでしょう。
『ドア・イン・ザ・フェイス』は、訪問してきた人間の顔めがけて玄関ドアを強く閉めることで、最初に断る可能性の高い要求をあえて行い、次以降の要求を聞いてもらい易くする手法です。
東京五輪で例えますと・・・
(競技とは全く関係の無い不必要な)開会式の観客を10万人にする!と宣言します。
国民の大反発を食らいます。
「じゃあ、5万人にしま~す」
国民「無理無理無理」
「世界平和の為、頑張ってきたアスリートの為ですよ!じゃあ、2万人で」
国民「わ、わかったよ!」
※「会場で酒類販売します」「ダメに決まってんじゃん!」「販売やめますから観客2万人で」も同じ方式
逆の言葉で『フット・イン・ザ・ドア』というものがあります。
小さな要求から始めて、要求を徐々に増やす交渉テクニックです。
東京五輪で例えますと・・・
多くの国民が、未知のウイルスの変異株を恐れ、いち早く平穏な生活へ戻ることを望んで五輪中止を希望しています。
「ワクチンを打った選手のみの入国なら感染リスクが低いですよね」と関係者。
「そ、そうですね」と国民。
「じゃあ、無観客なら開催しても良くないですか?」
「ま、まぁ、そうですね」
「感染対策をしっかりして声を出さなければ少し観客を入れても良くないですか?」
「う~ん。そうですね」
「野球とかサッカーとか観客入れてるじゃないですか。同じくらいの人数を入れても問題無いでしょ?」
「・・・(中止の話はどこへ?)」
オリンピックって、とても勉強になりますね。
皆様も交渉の際には、『ドア・イン・ザ・フェイス』『フット・イン・ザ・ドア』を意識してみてください。
それより、どうしてもやりたいことを突き通す言い方は、首相・官房長官・五輪相・組織委員会会長・東京都知事、その他諸々から学ぶと良いと思います。
まぁ、権力の無い一般人が同じ言い回しをしても、要求が通るとは思いませんが🙄
本日は以上です。
汚れた言い回しを学ぶほど、穏やかだった過去の生活は遠くなるなぁ~と思う男、コピでございました。
お読み頂き、有難うございました。