コピ先生
「みなさ~ん
聞いてくださ~い
中間テストは さんたんたる結果 でした
特に数学!
クラスの全員が0点でした
これじゃあ、いつまで経っても運動会が出来ませんよ」
けん坊(学級委員長)
「わかったでしゅ!何とか頑張るでしゅ!」
コピ先生は考えました
期末テストでクラスのみんなが良い点数を取る方法は無いものか・・・
小テストを実施すれば良い
1問10点✖10問の小テストを毎週行うことにしました
小テストを初めて経験する生徒たち
みんな集中して数学の小テストに取り組みます
小テストが終了し、採点の結果を見たコピ先生が驚きました
「みんな0点じゃないか!」
学級委員長が言います
「でも、みんな頑張ったんでしゅよ」
コピ先生は、次の週も全く同じ小テストを出しました
生徒たちは一生懸命取り組みます
しかし、結果は全員0点
「みんな、どうして出来ないんだ!」
「公式とか解き方がサッパリわからないでしゅ!」
「誰かが100点を取るまでは小テストを続けるよ」
コピ先生は、何かに取り憑かれたように小テストを続けます
みんな0点です
さすがの先生も、少し考えを変えなければ、と思い始めました
解く時間が足りないのだろうと、テスト時間を延長してみました
効果はありませんでした
10問が多いのだろうと、1問20点にして問題数を半分にしてみました
やっぱり、みんな0点です
小テストを受ける生徒たちのやる気はどんどん無くなっていきます
最近では、鉛筆を持たない生徒まで出てきました
「これじゃ、いつまで経っても運動会が出来ないじゃないか!」
頭を抱えるコピ先生
学級委員長が呟きます
「問題はそこじゃ無いんでしゅよ・・・」
【お隣のクラスでは・・・】
先生!昨日の数学のミニテストが80点だったんだよ~
どうしてかなぁ?
どれどれ~
解き方は悪くないけど、こっちの公式を使った方がいいわね
計算が多いと、どうしてもミスが増えるのよ
でもね、『なぜ出来なかったのか?』をちゃんと精査するのは偉いわ~
原因を考えれば、同じ間違えはしないだろうし、次につながるわね
あたしは、いくらでも対策を考えるわよ~
生徒を良い方向に導くのが教師の務めだもの・・・
≪配役≫
数学の小テスト:緊急事態宣言
コピ先生:政治家とか官僚とか知事とか
けん坊&生徒たち:日本国民
鉛筆:政府や都道府県からの要請
お隣のクラス:ちゃんとコロナ対策している国家
お読み頂き、有難うございました。
※緊急事態宣言を受けた日本国民の対応が0点という意味ではないです