急に綾瀬はるかさんを好きになって、出演ドラマや映画を見始めているのですが、数が多くて結構大変です。
古い順に見ていこうと思ったのですが、見る日の気持ちとマッチしないこともあり、断念したりします。
そんな時は、お気に入りのドラマか番宣で出られたバラエティなどを見て、癒されております。ありがとうございます。
中々、消化できないので、評判の良い作品から見ることにしました。
某映画評価サイトで、綾瀬さん出演の中で最も星が多かった気がします。
そしてコメントには「綾瀬さんが美しい」「感動の名作」「久しぶりの当たり役」などがありました。
バラエティの映画番宣を見ていたので、ある程度のあらすじは分かっていました。
綾瀬さん扮するお姫様の衣装が、25パターンあるとのこと。楽しみです。
お話は、映画監督を志す青年が、映画館「ロマンス劇場」でモノクロ映画のお姫様を好きになるところから始まります。突然、お姫様がスクリーンから飛び出して青年の世界にやってきます。ファンタジー作品です。
見終わった感想ですが、きれいな純愛ストーリーという感じでした。きれいすぎです。
特に気になるシーンもなく、物足りなさを感じました。
「きっと2度見ることはないな~」と思いました。
最後のシーンがなければ、ファンタジー映画として中学生が映画鑑賞会で見れば良いのではないでしょうか。
綾瀬さんが美しいとありましたが、そうでしたか?気の強いお姫様なので、あの可愛い声を聞くことが出来ません。当たり役なの?
数日が経ちました。
何となく、お姫様(美雪)の映像と高圧的な声を思い出します。
じわじわ~と来ました。
綾瀬さんをあまり美しいと感じられなかったのは、この映画の前に2008年の作品「僕の彼女はサイボーグ」「ICHI」を見ていた為に、何だか老けたしまったなぁと思ってしまったからです。そりゃあ10年前ですから。
最近、地味な役が多い綾瀬さんが、美しさのリミッターを外した映画なのです。
そうだ!これは美しい!
お転婆で我が儘な姫も彼女が演じることで、可愛く思えてきました。
そうなると、心に残るシーンがどんどん現れました。
≪ネタバレ注意です≫
とは言っても、全てにおいて肯定は致しません。
ストーリーでの不満はあります。ファンタジーと言えば、それまでですが。
モノクロのお姫様でしたが、何年も全身化粧をし続けるのでしょうか?
美雪姫は、人のぬくもりに触れると消えてしまいます。逆を言うと、触れなければ消えません。映画青年が、おじいちゃんになるまで、消えていません。
間違って触れたりはしないのでしょうか?
老人が、自身の若いころの話をし、若い自分がストーリーを進める映画はよくあります。
(沈没船の画家とか死体を探しに行く4人の少年とか)
ただこれは、現在と過去が完全に分かれています。
『今夜~』は、過去にいた美雪が、現在にも存在します。ここが、ややこしいです。
どう考えれば良いでしょうか?
①そもそも、映画監督を目指した青年は存在せず、すべておじいちゃんの作り話。
②監督を目指した青年時代は確かにあったが、美雪は空想。
③スクリーンから飛び出した美雪は実在し、今も生きている。(本筋)
④美雪は実在したが、消えてしまった。入院してからがおじいちゃんの妄想。
想像するとキリがありません。
おじいちゃんはちゃんとした家に住んでいます。ちゃんと働いていたようです。
映画関係の仕事を続けたのかは、分かりません。
若い頃に書きかけた台本を仕上げますが、それは美雪の世界でのハッピーエンド。実際?にはおじいちゃんに触れて消えてしまう美雪。
台本をなぜ仕上げなくてはならないのでしょう?何の意味があるのでしょう?看護師さんのためですか?
おじいちゃんの台本のエンディングは驚くくらい普通です。なぜ、当時に書き終えることが出来なかったのか?元々どんなエンディングで却下されたのか?
美雪が実在するのに、台本を書く必要があるのか?
まぁ~どこの部分が納得いかないかと言うと、
美雪が触れて消える相手が「おじいちゃん」だった、です。
時間の経過があれば、当然、相手は老人です。分かります。でも、本当のエンディングでは、美雪と青年がキスをします。
映画の大半は青年が出てきて、美雪と過ごします。殆どが青年で、なぜ消えるところだけ、老人なんですかね。
望んでいませんが、老人は坂口健太郎さんが特殊メイクをしている訳ではありません。
お前誰だよ!感がすごい。話の流れを見れば、この老人は映画青年だという事は理解して言っています。
ファンタジーでしょ?老人が青年の姿に戻って、美雪が触れても良くないですか?
ん~~もういいです。
良い場面はたくさんありました。
(スクリーンから飛び出す前)身だしなみを整える美雪。
リヤカーで布団をかぶりオカリナを吹く美雪。
かき氷を食べて微笑む美雪。
電話ボックスで青年のキス顔を笑う美雪。
藤の木の下で踊る美雪。
あれ?美雪ばっかりだ・・・。
エンディングの「キスしても(触れても)大丈夫」という表情もとても良かったです。
美雪が塔子に、すぐ落ち込む牧野の手を握って慰めてやって、とお願いするシーンが一番好きですけど。
とりあえず、一度この映画を見てもらって・・・。
主題歌の 奇跡 に シェネル×『今夜、ロマンス劇場で』 バージョンPVがありますから、そちらもご覧ください。
名シーンてんこ盛りです。